理事長所信

スローガン

はじめに

世界的な同時不況の波紋は、例外なく我が国日本にも大きな影響を及ぼし、私たち責任世代にとっても政治・経済・教育・倫理など様々な分野で「先の見えない時代」が到来しました。ブラウン管の中では、地域コミュニティーの欠落や社会的モラルの低下、家庭での対立や愛情不足が要因となるような悲しいニュースが後を絶ちません。親が子を愛する、住民が地域を愛する、そんなことを意識できなくなってきたのは、いつからなのでしょう。

ノーベル平和賞を受賞したマザーテレサは、「愛の反対は憎しみではなく、無関心」だと述べています。人は皆、自らを取り巻く全ての事柄にもっと関心を持ち、互いに愛を感じ合えるような社会を構築することが必要だと、私は考えます。

愛のあるまち鹿児島の創造

あなたは、どのような時に「愛」を感じることが出来るでしょうか。

横断歩道でおばあちゃんの手を引く姿を見たときや、雄大な桜島と錦江湾を眺めたとき、地域で清掃活動をしているボランティアと遭遇したときや、家族みんなでバースデーケーキを食べているときなど、愛には様々な形があります。しかしながら、愛は目に見えず、手に取ることもできず、話しかけることもできません。ですが私たちは、誰しも「愛」を感じることは出来るはずです。

私は「愛」が鹿児島の至るところに溢れ出し、埋め尽くすような故郷にしたいと考えます。これこそが「愛のあるまち鹿児島の創造」です。私の考える「愛」とは、自らが他人を慈しみ、まわりにいる人も幸せにしたいと願う利他の心です。今こそ私たちが率先して、互いが互いを愛し合い、この時代を力強く生き抜くために、「明るい豊かな社会」を実現しなければならないのです。

愛から始まる世界平和の実現

あなたが最後に帰るべき場所は、何処ですか。

いつも、あなたの近くに居てくれるのは、誰ですか。

あなたが命をかけても守りたい宝物は、何ですか。

私はこの質問に対して、世界中の誰もが「家族」と答えると思います。家族とは一番小さなコミュニティーです。家族が集まり、地域・国家・世界へとつながります。もし、あなたが心のどこかで「世界平和」を願うならば、自分の家族と見つめ合い、ほほえみ合うことから始めてみましょう。互いの顔が見えている家族には、強い絆と深い愛情が存在します。互いの顔が見えている団体や地域には、底知れぬ活力と未来への希望を感じます。

あなたから芽生えた小さな愛は、まわりの人にゆっくりと確実に伝わります。愛を感じた人は、やがて自らが愛を発するようになるでしょう。その愛の連鎖が地域を結び、国境を越え、世界中へと伝播した時こそ、世界平和の実現につながると、私は信じています。

今こそ、変革の能動者として

我が故郷鹿児島は、近代日本の幕開けに際して、西郷隆盛や大久保利通といった変革の要となる数多くの先人を輩出しています。彼らは薩摩独自の人材育成法である郷中教育に学び育ち、自分たちの藩や国をより良くすることを常に念頭に於いて行動してきました。では、現在の私たちはどうでしょう。地域や国の将来どころか、明日の自分のことだけで精一杯になってはいないでしょうか。

こんな時代だからこそ、愛のあるまち鹿児島の創造へ向けて、私たち一人ひとりが積極的に行動を起こす時だと考えます。親として、社会人として、どうあるべきなのか、今こそ「変革の能動者」として勇気ある一歩を踏み出さなければなりません。

私の考える「変革の能動者」とは、より良きものへと挑戦する、積極果敢な人間だと思います。一言で表すならば、「やる気」です。なぜなら、「やる気」のある人間でなければ、変革は成し得ないからです。人間は「挑戦」するからこそ、視野や心の器が格段に広がり、充実した実りある人生を送ることができると、私は確信しています。

維新を成し遂げた先人達のように、鹿児島に住む私たち一人ひとりが、強い意志を持ち前向きに行動することが、「明るい豊かな社会」の実現につながるのです。

青年会議所の可能性

私たちは互いの立場や環境は異なりながらも、高い理想と情熱を胸に、鹿児島のまちづくり、ひとづくりの担い手として走り続けてきました。混沌ともいうべきこの時代に、更なる鹿児島青年会議所への期待を一身に背負い、これからの鹿児島を牽引しなければなりません。そのために、会員相互の絆をより強め、委員会の枠を超えた横断的なつながりを確立させ、互いの顔が見えるLOMづくりに努めます。また事業や研修活動を通して会員の持つ可能性を伸ばし、スキルを向上させ、地域から期待される鹿児島青年会議所の一員として、何事にも責任とプライドを持って挑戦して参ります。近年の厳しい経済状況にもしっかりと対応し、効果的で効率の高い青年会議所運動を行います。

2010年度、鹿児島青年会議所は生まれ変わります。会員は変革の能動者となり、青年会議所は公益社団法人格を目指し、家族に、会社に、地域に信頼される存在となることを約束します。私たち青年会議所には、人や社会を変革できる「無限の可能性」があるのです。

おわりに

私たちの住む鹿児島は、「歴史・自然・文化」と調和の取れた素晴らしい故郷です。生まれも育ちも鹿児島である私は、幼き頃から鹿児島の恵みを授かり育ってきました。私たちは、この素晴らしい故郷を、次世代を担う子供たちに伝える責任があります。鹿児島青年会議所は、愛のあるまち鹿児島を創造することで、「鹿児島に生まれて本当によかった」と、一人でも多くの子供たちが感じることのできる社会を目指します。私も、鹿児島青年会議所を牽引するリーダーとして、「今、何を成すべきなのか!」この言葉を常に掲げ、「やる気」を持って積極果敢に挑戦して参ります。

笑顔と思いやりが溢れ、互いに愛を感じ合えるような幸せのまち鹿児島は、
いつもあなた自身の中にあります。あなたの愛とともに。

理事長紹介

2010年スローガン「愛のあるまち鹿児島~今こそ、変革の能動者として~」