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4月公開例会「大人のための宇宙学校」開催

4月26日(火)、鹿児島市立科学館において「大人のための宇宙学校」と題し4月公開例会が開催されました。

 

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開会にあたり、主催者を代表して社団法人鹿児島青年会議所の末永 考理事長より

「私たちのまち鹿児島は、県内にロケット発射基地2箇所を擁する、宇宙に近いまち。鹿児島青年会議所は10数年前から宇宙というテーマを用いて地域活性・ひとづくり・まちづくりに取り組んできました。本日は約160名の一般参加者の皆様にご参加頂き、本当にありがとうございます。今後もこのような市民参加型の事業を行ってまいります。これからも市民の皆様の積極的なご参加をお待ちしております」と挨拶がありました。

 

また、本来火曜日を休館日としている鹿児島市立科学館の、本例会への特別なご協力に対し、深い感謝の意を述べました。

 

 

 

IMG_6602.JPG次に、本例会を設えた、宇宙を活かしたまちづくり委員会の益満 秀光委員長より趣旨説明がありました。

 「私たちのまち鹿児島は多くの魅力を持った素晴らしい郷土であり、また、その中でも宇宙の魅力に触れられる恵まれた環境にあります。本例会を通して、市民の皆様が日常生活の中で少しでも、宇宙を身近に感じ意識して頂けるようになればと思います。」

 

 

 

■第一部:プラネタリウム鑑賞

 

会場の照明が暗転し、ドームに(4月26日)の鹿児島の夜空が映し出されました。

時間の経過とともにうつろいゆく星空の様子と、しし座・おおくま座・うしかい座・乙女座・からす座・かに座…神話や言い伝えを交えながら春の星座の見つけ方の解説が行われました。興味深く聞き入った参加者は、忘れていた星空の魅力を思い出している様子でした。

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続いて、鹿児島市立科学館の宇宙劇場プログラム「HAYABUSA 〜BACK TO THE EARTH〜」の上映が行われました。CGを用いて小惑星探査機「はやぶさ」の7年間の軌跡を感動的に描いた約60分の映画で、「はやぶさ」が本当に多くの危機を乗り越え、大気圏で燃え尽きながらも小惑星イトカワの微粒子を含んだ回収カプセルを地上に届けるラストシーンでは、多くの参加者が感涙する姿が見受けられました。

 

 

 

■第二部:講演

 

プラネタリウム鑑賞終了後、はやぶさ打ち上げ当時の内之浦宇宙空間観測所 所長であり、現JAXA技術参与、そしてNPO法人「子ども・宇宙・未来の会(KU-MA)」の会長である的川 泰宣(まとがわ やすのり)氏に講演を行っていただきました。

 

 ※講師プロフィールはこちら))) 

 

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小惑星イトカワの名の由来ともなった、ペンシルロケットの開発者であり「日本の宇宙開発・ロケット開発の父」糸川 英夫氏がロケット発射基地の建設地を内之浦に決定したときのエピソードから、現地調査チームが地元婦人会からの差し入れで励まされた話や、打ち上げ成功を願う地元住民たちが神社にお参りする姿を見た話などを挙げ、「世界中に数々のロケット発射基地があり、私はその多くに足を運んでいるが、鹿児島・内之浦ほど地域の人たちと深く暖かい心の交流がある打ち上げ施設は他にありません。」と語られました。

 

 

そして「数々の困難を乗り越えて計画の成功を手にしたはやぶさプロジェクトチームの強みは、ミッション(使命)を高いレベルで共有し、がっちり固いチームワークで結ばれていたことでした。人生で最も大切なものは、逆境とよき友である。東日本大震災を受け、まさに日本は逆境に立たされている。いまこそ一億の心をひとつにして、再び光り輝く日本を!」という氏の言葉に、多くの参加者が胸を打たれ、宇宙というものが我々にもたらしてくれる感動や未来への希望がいかに大きなものであるか、いかに大切なものであるかを噛み締めるとても有意義な講演となりました。

 

 

 

 

IMG_6621.JPG最後に、末永 考理事長より、的川 泰宣氏へ「私も母方の実家が種子島だったので、幼いころロケット打ち上げの振動で家が揺れた思い出があります。やはり鹿児島はとても宇宙とつながりの深い地域であり、その魅力を伝えていくことが大切です。この例会を通して、参加者の皆さんが宇宙への興味を改めて感じ、宇宙に近いまち鹿児島の魅力を再認識していただけたなら幸いです。宇宙というものを通して学べるものは数多くあります。的川さんが講演でおっしゃっていたように、日本が逆境に立たされている今こそ、我々鹿児島青年会議所が先頭に立って日本を引っ張っていく気持ちで頑張りたいと思います。今日は本当に貴重な講演ありがとうございました。」と謝辞を述べられました。

 

 

 我々鹿児島青年会議所メンバーにとっても、鹿児島のもつ魅力のひとつとして宇宙との繋がりというものがとても大切なものであることを再認識する機会となり、また、未来の鹿児島を担うことになる子供たちにも、宇宙のロマン・感動を伝えていく必要があると感じました。

そして、将来を見据えながら、やるべきことを確実にやっていく、的川氏が講演の中で引用されていた碁の言葉、「着眼大局 着手小局」を行っていこうと決心した例会になりました。

 

 

(記事: 高山 慎司)

(撮影: 仙田 匡拡、奥 稔、溜 伸康)