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憲法タウンミーティングin鹿児島 開催

5月8日(日)鹿児島市中央公民館において、「みんなで考えよう 日本の未来」と題し、憲法タウンミーティングin鹿児島が開催された。

この事業は、2011年度 公益社団法人 日本青年会議所 九州地区 鹿児島ブロック協議会の主催により行われた。

 まず、3月11日に発生した東日本大震災で被災しお亡くなりになられた方へ哀悼の意を表し、参加者全員で黙祷を捧げてからの開会となった。

 

 

山口ブロ長.jpgはじめに、主催者の挨拶として、2011年度 公益社団法人 日本青年会議所九州地区鹿児島ブロック協議会会長の山口 就太郎君が登壇し、白洲次郎氏の著書「プリンシプルのない日本」の一節をとりあげ、「いまの憲法はマッカーサー草案を押し付けられた形で出来たものです。そして現在まで改正されたことは一度もありません。本日は市民の皆様が憲法というものについて知り、日本の未来について考える機会となれば幸いです。」と述べた。

  

参加者.jpg子どもから大人まで参加できる!憲法タウンミーティングin鹿児島「みんなで考えよう 日本の未来」と銘打った今回、会場となった鹿児島市中央公民館には多くの市民と青年会議所メンバーが集い、なかには小さな子供をつれた家族で参加している姿も見受けられた。ホールに子どもの声と母親の声も響く、アットホームな雰囲気での開催となった。

 

 

中道委員長.jpg引き続き壇上では、この事業の担当委員会である、鹿児島ブロック協議会 地域色溢れる鹿児島創造委員会 委員長の中道 彰吾君より趣旨説明が行われた。「みなさまが憲法を身近な問題として意識する機会を提供することが目的です。憲法はこれからの私たち、そして子どもたちの未来にとっても重大な問題であると捉える必要があります。みなさまが今日ご家庭に戻られて団欒の中で憲法について語る時間をもっていただければ幸いです。」

  

 

 ■第一部:憲法しゃべり場

 

子供アップ.jpg第一部は鹿児島の子どもたち3名と、先生役として元法務大臣の保岡 興治氏をお招きして行った、憲法しゃべり場。 「憲法ってなぁに?何のためにあるの?」投げかけられた根本的な問い・テーマに対して、子どもたちがそれぞれの考え・答えを発表する。それに対し保岡氏がわかりやすく憲法の内容を説明しながら応答していき、その話を聞くことで、子どもから大人まで憲法について基本的な理解と親近感が得られる内容となった。

 

保岡先生と松崎さん.jpg「あなたの夢は何ですか?」という問いに対し、それぞれ「体育の先生になりたい」「薬剤師になりたい」「イギリスやフランスに住みたい」などと答える子どもたち。職業選択の自由、外国に移住する自由などが憲法で保障されていることを解説する保岡氏。進行役は、地域色溢れる鹿児島創造委員会の松崎 和秀君が務めた。

 

 

三原則.jpg最後に「私が望むこれからの日本」というタイトルで子どもたちが書いてきた作文を発表し、戦争や犯罪のない笑顔が溢れる日本がいい、と訴えると保岡氏は「今は自由や権利を履き違えて自分勝手が横行していますね。他人にも自分と同じ権利があるということをみんなが知れば、みんなが他人を尊重できるようになる、それが憲法の精神なのですよ」と答え、 日本の将来・子どもたちの幸せのために憲法は大切なものと締めくくった。

   

 

 ■第二部:パネルディスカッション

 

パネルディスカッション.jpg

 第二部は「みんなで考えよう 日本の未来」と題して、一般市民の3名をパネリストに迎えたパネルディスカッションが行われた。

 

パネリスト3名.jpgパネリスト
市来 良史さん(いかのっち防犯教室
市来 エナさん(法学部生)
枦川 貞義さん(一般市民)

アドバイザー
保岡 興治氏

コーディネーター
福永 憲章氏(弁護士)

 

 

保岡先生.jpg「憲法と聞いて感じることは?またあなたにとってどういうものですか?」「自衛隊は必要ですか?」「憲法前文はそのままでいいか?修正するべきか?」 などの設問に対して、パネリスト3名が各々の立場から意見を述べ、保岡氏がその考えに憲法の観点から説明を加えていく。福永氏のユーモアを交えた司会進行で、パネリストの3名も聴衆も終始リラックスした良い状態で取り組むことができ、それぞれ自分の中で気付きを得る部分、共感を覚える部分のある、実り多いパネルディスカッションだった。

 

憲法経緯.jpg最後にパネリストが本日の感想を述べた。
市来 良史さん:「この事業を通して憲法をより身近に感じることが出来るようになりました。」
市来 エナさん:「ひとり一人が憲法に対する意識を高めることが大切だと思います。」
枦川 貞義さん:「子どもたちが日本人に生まれてきてよかったと思える日本にしたい。」

 

保岡氏も「これまで何回も憲法タウンミーティングにお招き頂き、出させていただいているが、今日がこれまでの中で一番、参加者の皆さんのお顔が輝いているように拝見します。私自身も憲法の大切さを再認識する良い機会になりました。みなさんの力で、新しい日本を作っていきましょう。」と感想を述べられ、第二部の終了となった。

 

 

野元一臣.jpg総評として、鹿児島ブロック協議会 副会長の野元 一臣君が「憲法タウンミーティングは青年会議所が毎年5月3日から18日までの間に日本全国で同時に開催している事業です。この事業はみなさまに護憲・改憲といった主義主張を押し付けるものではありません。我々JCの求めていることはただ、国民ひとり一人が憲法についての意識を高めるということ。それがひいては笑顔あふれる明るい豊かな社会の実現に繋がると信じております。本日はご参加いただき誠にありがとうございました。」と述べた。

 

 

  薄雲立ち込める曇天のもと、家路につく参加者たちの顔には、憲法というテーマを通して明るい未来を想う晴れやかな表情が浮かぶ、有意義な事業となった。 

 

(撮影:小田 公久、高山 慎司)

(記事:高山 慎司)