理事長所信

もう、止まることに理由をつけるのはやめにしましょう。

動くことで出会いが、気づきが、成長が生まれます。

ココロを動かし、カラダを動かし、思いっきり躍動しよう。

私たちはJAYCEEです

混沌とした世の中が続いています。想像もしていなかったパンデミックや戦争は、私たちが無意識のうちに前提としていた安心安全のフィルターを破壊し、どこか他人事だった社会情勢を自分事として捉えることで、今までの当たり前が当たり前でなかったことに気づかされました。時代の転換期の中で、何が正しくて何が間違いなのか、日々目まぐるしく変化する状況に、私たちは対応することで精いっぱいになってしまいました。そんな時だからこそ、私たちJAYCEEが立ち上がるときではないでしょうか。

私たちは青年会議所に入会した時から、変革の起点となるリーダーになることが求められています。経験も実績も乏しい私たちが鹿児島のために出来ること、それは果敢に挑戦する勇気を持つことです。挑戦には失敗が伴いますが、失敗は恥じることではありません。何度失敗してもあきらめずに挑戦し続ける。それこそが、私たち青年らしいリーダー像だと思います。私たちが希望をもって鹿児島の未来を描き、挑戦し、成長することで、鹿児島が明るく豊かな社会へ向かって前進する。それは小さな一歩かもしれませんが、しっかりと市民に、地域に伝わっています。世界に誇れる鹿児島の実現に向かって、青年らしく夢を語っていいのではないでしょうか。青年会議所はそれが許される場なのです。それが私たちJAYCEEなのです。

JCとは

やる気に満ち溢れて入会した人、なんとなく誘われて入会した人、青年会議所に入会するときの気持ちは人それぞれですが、卒会する時は同じ気持ちでありたいと強く思います。青年会議所のミッションは青年に成長の機会を与えることです。その機会を前向きに受け入れ、自己の成長に繋げるか否か、決めるのはあなた自身です。人生は選択と決断の連続です。今の自分があるのは過去の選択の積み重ねであり、その選択基準はその人の経験、環境、人生観による「ものさし」により決断されます。私にとって青年会議所はその「ものさし」を再定義することが出来る場です。今、あなたは自分の活動状況に満足していますか。今の状況から一歩、気持ちを前へ進めることで、その後の人生を大きく変えることが出来ると私は信じています。

人が集まる組織へ

青年会議所は20歳から40歳までの団体ですが、昨今は会員数が減少し、以前のような会員数を維持することが難しくなってきています。どうしたら会員を増やすことが出来るでしょうか。鹿児島市の20歳から40歳までの人口は約13万人います。この13万人の方々の中から鹿児島青年会議所に入会してもらうためには、まず「私たちのことを知ってもらう」ことから始まると思います。私たちは、明るい豊かな鹿児島の実現に向けて日々活動をしています。しかし、誤ったイメージを持たれていることも事実です。私たちの活動をタイムリーに、正しく伝える。地道な活動かもしれませんが、この活動こそが会員のフォロワーシップを生み、関係各所とのパートナーシップを構築し、市民への共感を得ることが出来ると思います。私たちがどのような団体で、何をしたいのか、あらゆる手段を駆使して発信力を高め、私たちのことを理解してもらうことが、会員拡大の第一歩だと思います。

創ることと守ること

「魅力ある鹿児島を創る」と、「魅力ある鹿児島を守る」。どちらも両立することは可能なのでしょうか。産業革命以降、経済の発展は物質的な豊かさと引き換えに、地球に負荷を与え、自然環境を破壊し続けてきました。その結果、私たちは地球が誕生して以来経験したことの無いスピードで、急激な温暖化の時代を生きています。このままでは地球が限界を迎えてしまう現実を私たちは直視しなければなりません。

これから先の未来も地球と共存しながら生活していくために、SDGsという言葉が日常的に使われるようになってきました。行政、地域、教育、企業、市民それぞれがSDGsについて学び、取り組みを掲げていますが、どこか連帯感に欠ける気がします。私たちは一体、具体的に何をすれば良いのでしょうか。鹿児島青年会議所として今一度、「豊かさとは何か」を考え、鹿児島の魅力を創り、守るために関係各所と一体となってどちらの課題にも取り組みます。

大韓民国利川JC姉妹盟約45周年

異国との交流は知見を広げ、感性を磨く良い機会です。青年会議所は世界100か国以上約17万人以上の会員がいます。世界中に広がるネットワークにより国際交流のきっかけを作ることも青年会議所の魅力のひとつです。今年、利川JCと姉妹盟約を締結して45周年を迎えます。新型コロナウイルスの影響で利川JCとの交流も3年間オンラインのみとなってしまいました。過去にはお互いの国の子供を受け入れあい、言葉の通じない中で友情を深め合うホームステイ事業を行ってきました。しかし、残念なことに利川JCとの交流事業を経験したことのある現役メンバーが少なくなっているのも事実です。45年の歩みの中で培ってきた信頼関係を取り戻し、相互の未来について顔を合わせて語り合える日が来ることを切に願います。

次代に繋げる

鹿児島のシンボル桜島。威風堂々たる佇まいで、鹿児島に幾度もインパクトを与えてきました。薩摩の気骨稜稜さは桜島を見て育った影響があるのではないかとも思います。郷土を誇りに思い、郷土を愛する心を持つ。これは鹿児島青年会議所が繋ぎ育んできた想いです。来年、鹿児島青年会議所は創立70周年を迎えます。先輩たちの想い描いてきた未来を私たちは創れているでしょうか。70周年を迎えるにあたり、鹿児島青年会議所が歩み続けてきた過去の事業について学び、そして、私たちも未来を描きながら後世に引き継ぐ事業を構築し、育てていく試みが必要です。これこそが鹿児島青年会議所が70年間積み重ねてきた歴史であり、その先の未来へ繋ぐバトンです。

最後に

「現状維持は衰退の始まり」これは松下幸之助さんが残した言葉です。人間は怠けることに長けた生き物です。止まることに慣れてしまうと、中々次の一歩が出なくなってしまいます。出来るか出来ないかではなく、やるかやらないか。あと一歩、歩みを進めることであなたを次のステージへと導きます。

昨日の自分よりあと一歩先へ、想像を超えてあと一歩先へ、限界のあと一歩先へ。

鹿児島の未来を、青年会議所の未来を、あなたの未来を。更なる高みへ向かって、歩みを止めるな!